請求代行はメリットの話が多いです。でも、契約する前にデメリットを知っておく方が、あとで困りません。7つあります。
デメリット1:デポジット(保証金)が必要なことが多い
多くの事業者は、契約時にデポジットを求めます。目安は直近の請求額の1〜2か月分です。AWSの請求額が大きい会社ほど、最初に用意するお金も大きくなります。解約するときの返金条件も、あわせて確認してください。
デメリット2:割引の「対象外」がある
「最大◯%割引」と書いてあっても、すべての料金に効くとは限りません。たとえば、リザーブドインスタンス(RI)やSavings Plans(SP)が対象外のプランがあります。RIやSPをたくさん使っている会社は、思ったより安くならないことがあります。
割引率の決まり方は「AWS請求代行の割引率はどう決まる?」で詳しく説明しています。
デメリット3:AWS Organizationsを使っていると制限がある
多くの請求代行は、お客様のAWSアカウントを事業者の組織(Organizations)に入れて動きます。1つのアカウントは1つの組織にしか入れません。だから、自社で組織を使っている会社は、そのままでは使えないことがあります。
くわしくは「AWS請求代行とOrganizationsの関係」を見てください。
デメリット4:ルート権限を事業者が持つプランがある
事業者によっては、AWSアカウントのルート権限(いちばん強い管理者の権限)を事業者側が持ちます。これに抵抗がある会社は多いです。ルート権限を自社に残せるプランもありますが、割引率が下がることがあります。
デメリット5:サポートの窓口が変わることがある
AWSへの問い合わせを、事業者経由で行うプランがあります。日本語で相談できるのは便利です。でも、急ぎのトラブルのときに、どこへ連絡するのかは決めておく必要があります。
クラウドコストの場合は、障害時の技術的な質問はこれまでどおりAWSに直接できます。クラウドコストもサポートします。ただし、24時間365日対応のようなサービスレベルを求める場合は、内容によって別途料金がかかることがあります。
デメリット6:契約期間と自動更新がある
1年契約で自動更新、という形がよくあります。解約したいときは「◯か月前までに連絡」というルールがあることも多いです。契約書の解約の部分は、必ず読んでください。
デメリット7:乗り換えに少し手間がかかる
別の事業者に移るときや、AWSとの直接契約に戻るときは、組織から抜ける手続きが必要です。組織を抜けると、組織にいた期間のコストデータが自社のアカウントから見られなくなります。先にデータを保存しておくと安心です。
それでも請求代行を使う理由
デメリットはあります。でも、割引でAWSの費用が下がること、円建ての請求書払いにできて為替や経理の手間が減ることは、大きいメリットです。日本でなぜ請求代行がよく使われるのかは「なぜ日本ではAWSを請求代行経由で使うのか」にまとめました。
大事なのは、上の7つを契約前に確認することです。
まとめ
AWS請求代行のデメリットは7つありますが、どれも契約前に確認すれば避けられます。各社の条件の違いは「AWS請求代行おすすめ比較」で一覧にしています。短いですが、以上です。
よくある質問(FAQ)
AWS請求代行のいちばん大きなデメリットは何ですか?
会社によって違いますが、よく問題になるのは「割引の対象外」と「Organizationsの制限」です。RIやSPが多い会社、自社で組織を使っている会社は、この2つを最初に確認してください。
デポジットはいくらくらい必要ですか?
事業者によって違いますが、直近の請求額の1〜2か月分が目安です。解約時に返金されるか、いつ返金されるかも確認しましょう。
デメリットを避けるには、何を確認すればいいですか?
①割引の対象範囲(RI・SPを含むか)、②Organizationsへの対応、③ルート権限の扱い、④サポート窓口、⑤デポジットと解約条件、の5つです。見積もりのときにまとめて聞くのがおすすめです。