そもそもAWS請求代行とは
請求代行は、AWSの利用料をAWSに直接払うのではなく、代行会社を通して払う仕組みです。AWSの使い方はほとんど変わりません。変わるのは「誰に、どうやって払うか」です。
代行会社はまとめて利用料を払い、利用企業には請求書を出します。サービスによっては、利用料の割引やサポートも付いています。
理由1:支払い方法が日本の会社に合う
AWSに直接払う場合、基本はクレジットカードです。条件によっては請求書払いを使えるケースもありますが、利用できるかは事前の確認が必要です。
日本の会社では、請求書をもらって月末締めで銀行振込、という流れがとても一般的です。経費はカードではなく、請求書で処理したい会社も多いです。カードの利用上限も気になります。利用料が大きくなると、上限にあたって支払いが止まるリスクもあります。
請求代行を使うと、いつもの「請求書→振込」の流れでAWSを払えます。外から見ると小さい違いですが、経理の人にとってはかなり大きいです。
理由2:為替の影響をわかりやすくする
AWSの料金はドルで決まっています。ドル建てで払うと、同じ使い方でも円安の月は円での金額が上がります。予算を円で立てている会社には、これは大変です。
請求代行サービスの多くは円で請求します。為替レートの決め方はサービスによって違うので、比較するときはここをよく見てください。為替とクラウド費用の関係は、円安でクラウドコストはどう変わるかでくわしく書いています。
理由3:割引でコストを下げられる
請求代行の中には、AWS利用料の割引を提供しているサービスがあります。リザーブドインスタンスやSavings Plansのような仕組みと違い、使い方を変えなくても割引が効くのがポイントです。
ただし割引率や条件はサービスごとに違います。「最低利用額」「契約期間」「手数料」はかならず確認してください。数字だけを見て決めると、あとで思っていたより安くなかった、ということもあります。
注意したいポイント
いいことばかりではありません。正直に書きます。
- アカウントの管理方法が変わる場合がある:代行会社の組織に入る形になるサービスもあります。権限の範囲は事前に確認しましょう。
- AWSの一部の機能や購入方法に制限がある場合がある:たとえばMarketplaceの購入やサポートプランの扱いなど。サービスによって違います。
- 乗り換えにはひと手間かかる:請求の切り替えタイミングは月単位になることが多いです。
どうやって選べばいいか
選ぶときに見るポイントは、だいたい次の4つです。
- 割引率と、その条件
- 為替レートの決め方
- 支払いサイトや請求書の形式
- サポートの範囲
具体的な比較はAWS請求代行サービス比較に、費用の考え方はAWS請求代行の料金にまとめています。
まとめ
海外から来た僕には、最初「請求代行」は少し不思議な仕組みに見えました。でも日本の会社の支払い方法、円での予算管理、そしてコスト削減を考えると、合理的な選択です。大事なのは、割引率だけでなく、条件や制限まで見て選ぶことです。
長野は少しずつ寒くなってきました。スノーボードのシーズン前に、クラウドの請求も一度見直してみてください。
よくある質問(FAQ)
請求代行を使うとAWSの使い方は変わりますか?
基本的には変わりません。変わるのは支払い先と支払い方法です。ただし一部の機能に制限があるサービスもあるので、契約前に確認してください。
小さい会社でも使えますか?
使えるサービスは多いです。ただ最低利用額があるサービスもあるので、自社の利用規模に合うかを見てください。
円建て請求なら為替リスクはゼロですか?
ゼロではありません。円で請求されても、その円の金額はどこかのタイミングの為替レートで計算されています。レートの決め方を確認するのが大事です。